ISSにおける宇宙飛行士の搭乗する権利について

先日,野口聡一宇宙飛行士が,スペースXのクルードラゴン宇宙船により,ISSに無事に到着しました。
野口宇宙飛行士は,今回が3回目の宇宙飛行であり,今回は約半年間にわたる長期滞在が予定されています。
また,アメリカ人以外で初めて,クルードラゴンに搭乗したということです。

このように,日本人宇宙飛行士が定期的にISSに行き,滞在していますが,それはどのような法的権利に基づいているのでしょうか。

ISSは,日本,アメリカ,ロシア,欧州,カナダの15ヵ国が協力して,建設され,運用されており,ISSの運用等については,国際宇宙基地協力協定(いわゆるIGA)やその詳細を定めた了解覚書(いわゆるMOU)に定められています。
そして,そのMOUには,各国(各極)の宇宙飛行士の搭乗権が定められており(MOU11条1項),各国はその搭乗権に基づき,宇宙飛行士をISSに搭乗させることになるのです。
なお,日本が有している搭乗権の割合は,12.8%となっています。
これは,現在のISSの体制ですと,1年から1年半に1人の割合で,日本人宇宙飛行士をISSに搭乗させることができることになります。

先日,若田光一宇宙飛行士(2022年頃),古川聡宇宙飛行士(2023年頃)も,ISSの長期滞在搭乗員に決定されました。
これも,上記MOUに基づく搭乗権に基づくものになります。

https://www.jaxa.jp/press/2020/11/20201120-1_j.html

文責:弁護士 山崎臨在

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